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インディー好きなら Pavement『Terror Twilight』は聴け

Terror Twilight
Terror Twilight

無事仕事納めが終わり、ブックオフで中古CDを漁っていた。
知識がついてくるとブックオフでも意外と掘り出し物に気づくことができ、「なんでこれこの棚にあんねん笑」みたいな思わぬ出会いに巡り会える。

それでPavement『Terror Twilight』に行き着いた。
手に取った理由としては、Pavementは1st,2ndともに最高の出来だったが、それ以降はインディー感は良かったが、結構地味なアルバムだなといった印象をもっていて、『Terror Twilight』のみ未聴のままスルーしていた。安いし折角だし手に入れておくかと軽い気持ちだった。

いざ聴いてみると、当初のローファイ振りは何処へやら超良質なインディーポップアルバムではないか。『Wowee Zowee』で感じていた地味さは払拭され、ポップとインディーの雰囲気が絶妙なバランスだ。

アルバムの流れも良い。特にラスト2曲の落差はPavementらしくてニヤってしてしまう。
下記は動画はその2曲である。

10曲目“The Hexx”
今までのPavementにも暗い曲は存在していたものの、ここまでスケール感が大きく、重い曲は無かったように思える。初聴はこれ本当にPavement?と疑ってしまったほどだ。

一転して“... And Carrot Rope”は力の抜け具合がとてもPavementらしく、その落差と音源としてはPavement史上最後の曲ということもあり、Pavementを知っている人からすると込み上げるものがあり、本当にズルイ。

インディーレコードとして、まさにお手本のような作品だと思う。
私もバンドをしているが、終わりはこうでありたいと思った。

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