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Phoebe Bridgers 『Stranger in the Alps』はもっと話題になっていい

Stranger in the Alps
Stranger in the Alps


今年の9月中旬に発売され、音楽通の間でじわじわと話題になっていたPhoebe Bridgers。 フィービー・ブリジャーズと読むらしい。
年の瀬になり今年のベストをTwitterのTLで見かけるようになったなぁと眺めていたら、Phoebe Bridgersが今年はやばかったという声をちょくちょく見かけた。
宣伝文句がRyan Adamsが発掘した女性SSWという感じだったため当時はスルーしていたものの、ジャケットも可愛いし感覚が近しい人も聴いていたため、聴いておこうとほぼ未聴の状態で購入した。
Phoebe Bridgers 『Stranger in the Alps』、ジャケット買いをしたのは久しぶりだ。

結果として、最高なシロモノだった。
稀有なメロディセンスと透き通る声、またギターサウンドが主体であるものの全体を通してアレンジ自体は非常に現代的でまったく古臭くない。

中でも2曲目、“Motion sickness”は屈指の出来だ。今年のベストトラックの候補の一つだ。
アルバムの中でもバンド寄りのアレンジで、中でも歌詞が女性の何とも言えない気持ちを表していて良い。

I have emotional motion sickness
Somebody roll the windows down
There are no words in the English language
I could scream to drown you out

上記はサビの歌詞。
motion sicknessは乗り物酔い、
emotional motion sicknessが自分には上手く訳せないが、言葉で表せず相手に対して静かに感情をぶつけているのが分かる。

個人的にPhoebe Bridgers、USインディー好きはもちろん、the xx辺りと親和性高そうだと思う。
何ならthe xx並みにビッグネーム扱いされても違和感はない。

これからが楽しみだ、Phoebe Bridgers。

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