YMCK『FAMILY MUSIC』は正真正銘ジャズポップアルバムだと思う

小学生になる前からGameBoyに触れていたせいかチップチューンは大好物だ。

チップチューンの世界的な代表的なアーティストであるYMCK。チップチューンサウンドに女性ボーカルをのせ、これでもかとポップを振り撒くサウンドは一聴で心奪われる。

そのYMCKファーストアルバムである『FAMILY MUSIC』を改めて聴いてみた。
久しぶりに聴いたせいもあってか、手法がめちゃめちゃジャズだなと改めて驚かされたので記事にしてみた。

現時点で最新アルバムの『FAMILY SWING』の名前の通り、活動初期からジャズの香りがしているのは驚かされるばかりである。
何処にジャズ要素があるかといえば、強いて言うなればコード進行、リズムの配置、さらにソロ回しがあるところであろうか。チップチューンは狭いジャンルではあるが、ジャズを基調としたアーティストはあまりいない。

また、YMCKの凄みはジャズを取り入れながら何処までもポップであるところとあくまで8bitサウンドに拘っているところだ。

8bitサウンドを一部取り入れるアーティストは多くいるが、YMCKに関しては一貫して終始8bitサウンドであり、それでいて地味にならず楽曲のクオリティを保っている。

他ジャンルの融合という言葉はあまり好きではないが、YMCKほどこの言葉を体現できているアーティストもそういないのではないか。

古き良き8bitサウンドだが、YMCKの音楽はまったく古くならないのが凄まじいと思う。