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堪らない中毒性 台風クラブ『初期の台風クラブ』

初期の台風クラブ
初期の台風クラブ

京都の3ピース日本語ロックバンド、台風クラブの1stアルバム『初期の台風クラブ
予備知識なしで手に取った今作だが、予想以上に聴いてしまっているので、これはレビューしておこうという次第である。

音楽性でいえば、古き良き日本語ロックの正統派後継者とでも言うべきか。
よく70〜80年代の影響を受けた、という文言があるが彼らに関していえば少し足りない気がする。
もうまんま昔の年代にいたかのような、そんな錯覚。
(実際には色んな年代からの影響が混ざり合っているため、はっきりとはどの年代とは言えないのだが。)

3ピースバンドならではのスカスカしたサウンドと、中毒性のあるギターフレーズ、踊り狂うベースライン、二癖もある歌声。
これだけの要素を持っていれば、アルバム1周もすればやられてしまう。
実際最近はこのアルバムばかり聞いており、頭の中では常に鳴りひびいている。

アルバムの中では、“台風銀座”、“まつりのあと”がお気に入りだ。
特に“まつりのあと”は、なんともいえないセンチメンタルさを持っていて、アルバムの最後の曲に相応しい一曲となっている。是非アルバムを手に取って聴いてみてほしい。

久しぶりにこう言った日本語ロックを聴いたが、やはりいい。

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